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管理職を目指す人へ。試験対策から、その先のキャリアまで

管理職を目指す人へ。試験対策から、その先のキャリアまで

「昇進面接で、何を話せば評価につながるのかわからない」
「インバスケットを解いても、これで合っているのか手応えがない」
「管理職を勧められた。でも、自分に務まるのだろうか」

管理職という言葉が急に現実味を帯びてくると、こんな迷いが出てきます。

これまで仕事をきちんとやってきた人ほど、戸惑うかもしれません。
普段の仕事なら、何をすべきかは見える。
部下や後輩から相談されれば答えられる。
トラブルが起きれば動ける。

ところが「あなたは管理職としてどう考えますか」と聞かれた途端、言葉が止まる。
少し意地悪なくらい、昇進試験はそこを突いてきます。

私がこれまでの書籍で扱ってきたのは、試験当日に使う受け答えのコツより、その土台になる「管理職としてどう考えるか」という部分です。

何を見るか。
何を優先するか。
誰に働きかけるか。
どこまで自分で決め、どこで周囲を巻き込むか。

そして最後に、それをどう言葉にするか。

現在、管理職を目指す方の悩みや準備段階に合わせて、3冊を刊行しています。

目次

今の悩みに近い一冊を選んでください

今、知りたいことおすすめの本
昇進面接で「管理職として評価される答え方」を身につけたい評価者はここを見る! 面接の答え方
インバスケットで優先順位や判断の仕方を身につけたい評価者はここを見る! インバスケットの解き方
管理職になることへの迷いを整理し、自分なりの軸をつくりたい管理職を目指す女性へ贈る5つのマインドセット

01 評価者はここを見る! 面接の答え方

その答え、「優秀な係長」で止まっていませんか?

仕事には真面目に取り組んできた。
後輩や部下も育ててきた。
他部署との調整も、難しい案件への対応も経験した。

自分なりに、ちゃんとやってきたつもり。

それなのに昇進面接を前にすると、
「この経験を、どう話せばいいんだろう」
「面接官は、結局どこを見ているんだろう」
と急に心もとなくなる。

同じところで迷う人は、意外と多いものです。

むしろ仕事の経験が増えるほど、話したいことも増えます。
あれも説明したい、これも伝えたい。結果、回答がどんどん大きくなり、面接官に一番届けたい部分が埋もれてしまう。

昇進面接で起こりやすい「話しすぎ事故」ですね。

そんな人に向けて書いたのが、「評価者はここを見る! 面接の答え方」です。

評価者が知りたいのは、経験の「その先」

「売上目標を達成しました」
「新人を3人育成しました」
「難しい顧客対応をまとめました」

どれも立派な経験です。

ただ、管理職候補を選ぶ場面で評価者がさらに知りたくなるのは、その経験の奥にあるもの。

この人は、何を問題だと捉えたのか。
何を基準に判断したのか。
周囲へどう働きかけたのか。
次の役職でも同じように力を発揮できそうか。

つまり、
この人に次の役職を任せたら、どう考え、どう決め、人や組織をどう動かすのか
というところです。

本書では、主任・係長・チームリーダーとして経験してきた仕事を振り返り、その中から「次の役職を任せられる根拠」を取り出していきます。

経験を並べる。
判断を言葉にする。
組織への影響まで広げる。
そして、昇進後の行動につなげる。

この順番で整理すると、「何を話せばいいんだろう」が少しずつ「私はこう考えます」に変わっていきます。

この本で整理できること

  • 面接官が質問を通じて確認している「評価意図」
  • 自分の経験に埋もれている「判断軸」の見つけ方
  • 係長としての実績を「次の役職を任せられる根拠」へ変える方法
  • 昇進意欲・目標達成・人材育成・部門調整など、7つの頻出テーマへの備え方
  • 深掘りされても話の軸を保つための回答設計
  • 頭で考えた内容を、本番で自分の言葉として話すトレーニング

各章には、実際の経験を書きながら回答を組み立てる実践ワークも収録しました。

「読んでわかった」で本を閉じず、その場で自分の経験に置き換えて考えられる構成です。

巻末には、面接直前まで使える3つの付録も用意しています。

  • 「優秀な係長」で止まっていないかチェックリスト
  • 面接官の「次の1問」が読める深掘り質問100
  • 頻出質問から評価意図がわかる逆引き早見表

面接前に「何か忘れている気がする……」と不安になったときにも、チェックしやすい内容です。

こんな方に読んでほしい一冊です

昇進面接を控えている主任・係長・リーダー職の方。
経験はそれなりに持っているのに、面接用の言葉にしようとすると急にまとまらなくなる方。
想定問答を覚えるより、自分自身の考えを整理して本番に臨みたい方。

そして、

「面接でうまく話す」よりも、「管理職として何を考えている人なのか」をきちんと伝えたい方へ。

「何を答えればいい?」から、「私はこう考えます」と語れる状態へ。

係長として培ってきた経験を、
「次の役職を任せられる根拠」へ変えていく一冊です。

管理職に選ばれる人の「考え方」と「伝え方」

02 評価者はここを見る! インバスケットの解き方

「とりあえず緊急そうな案件から」で解いていませんか?

インバスケット対策を始めると、多くの人が最初に迷うのが優先順位です。

緊急そうだから先。
重要そうだから上。
自分ですぐ処理できそうだから、自分で対応。

一応、答案は埋まります。

ところが模範解答を見ると、自分とは順番が違う。
「え、こっちが先なの?」
そして次の問題では、また迷う。

インバスケット演習でよく起こる光景です。
順番を丸暗記しても、問題が変われば使えません。

必要なのは、評価者が答案をどう読んでいるかを知ることです。

『評価者はここを見る! インバスケットの解き方』は、受験者の目線から一歩離れ、評価する側から答案を見直すことを軸にした実践書です。

答案には「管理職としての考え方」が出る

インバスケットの答案には、その人の判断のクセがかなり正直に出ます。

何を先に処理したか。
誰に任せたか。
上司へ何を報告したか。
他部署へ声をかけたか。
今起きている問題の、その先まで見たか。

同じ案件を読んでも、書く内容は人によって変わる。
そこがおもしろいところであり、怖いところでもあります。

自分では「迅速に対応したつもり」でも、評価者から見ると「全部自分で抱えている」。
本人は「丁寧に処理したつもり」でも、「優先順位が見えていない」と受け取られる。

答案の文字数より、その裏にある判断の筋道が問われるわけです。

本書では、
「何を処理するか」に加えて、「何を基準にそう判断したのか」まで説明できる状態
を目指します。

7日間で、判断の型をつくる

構成はDAY1からDAY7まで。
1日ごとにテーマを絞り、インバスケットで評価差がつきやすいポイントを順番に整理していきます。

  • DAY1 評価される答案の基本の型
  • DAY2 得点差がつく優先順位
  • DAY3 人を動かす指示の出し方
  • DAY4 目の前の処理から一歩踏み込む問題発見力
  • DAY5 報告・連携・巻き込み
  • DAY6 本番で慌てない時間配分と答案作成
  • DAY7 評価者目線で行う答案の最終チェック

各節には選択式・記述式の確認問題、各章には演習問題を収録しています。

読んだ直後は「なるほど」と思えても、案件を前にすると手が止まる。試験勉強ではよく起きます。

そこで本書では、理解した内容をそのまま演習へつなげ、判断する→書く→評価者目線で見直すところまで繰り返せるようにしました。

こんな悩みを持つ方へ

管理職試験・昇進試験でインバスケットを受験する方。
問題集を解いているものの、自分の答案が高評価につながる内容なのか判断しづらい方。
案件の優先順位を決めるたびに迷う方。
「誰に任せるのか」「どこまで報告するのか」で手が止まる方。

そして、

模範解答の暗記よりも「この場面なら、こう判断する」と自分で考えられる力を身につけたい方へ。

「一生懸命解いているのに、評価につながる感覚がつかめない」から、
「どこを直せば答案が変わるのか、見える」へ。

試験のために学んだ判断軸は、そのまま管理職として仕事をするときにも使えます。

インバスケットを「試験科目」で終わらせず、人と仕事を動かす判断力へつなげるための一冊です。

7日で身につく 昇進試験の判断力と優先順位

03 管理職を目指す女性へ贈る5つのマインドセット

「管理職をやってみない?」と言われて、最初に何を思いましたか?

「ぜひ挑戦したいです」
そう即答できる人もいるでしょう。

一方で、
「私に務まるかな」
「もっと向いている人がいる気がする」
「今より忙しくなったら、続けられるかな」
と、いくつもの考えが一気に浮かんだ人もいると思います。

昇進の話は、本来なら評価された証しのはず。
なのに、うれしさと同時に妙な重さがやってくる。

役職名はまだ変わっていないのに、気持ちの中では先に人事異動が始まったようなものですね。

周囲をよく見て、責任を持って仕事をしてきた人ほど、「はい、やります」の一言では片づけにくいものです。

「管理職を目指す女性へ贈る5つのマインドセット」は、そんな時期に、これから自分がどんな姿勢で仕事と向き合っていきたいのかを整理するための一冊として書きました。

「管理職らしさ」を探す前に、自分の軸を整える

管理職になると、仕事の景色が変わります。

自分が成果を出すことから、チームとして成果を出すことへ。
自分が正しく動くことから、周囲が動きやすい状態をつくることへ。
そして、言葉一つ、態度一つが、思っている以上に周囲へ伝わる立場になります。

そこで本書では、管理職として歩き始める前に考えておきたい5つの視点を取り上げました。

  • 自己効力感
    周囲と比べ続けるより、「自分は何ができるか」「次に何を試すか」へ視線を戻す力。
  • 影響力志向
    自分の発言や行動が、周囲や組織にどんな変化を生むのかを意識する視点。
  • 柔軟性と切り替え力
    思いどおりに進まない出来事や感情を受け止めながら、次の行動へ頭を切り替えていく力。
  • 政治的感受性
    誰が何を大切にしているのか、どんな事情を抱えているのか。人間関係や立場、組織の空気を読み、物事を前へ運ぶ視点。
  • ビジョン思考
    今日の仕事を今日で終わらせず、その先のチームや組織、自分自身のキャリアへつなげて考える力。

どれも、日々の仕事の中で意識しながら育てていける力です。

日々の会議、後輩との会話、上司への報告、ちょっと面倒な調整ごと。
そうした普段の仕事の中で、少しずつ磨いていけるものです。

巻末には、考えた内容を実際の行動へ移すための50の行動チェックリストも収録しています。

こんな方に手に取ってほしい一冊です

管理職やリーダーへの昇進を勧められている女性。
キャリアアップには関心があるものの、「本当に自分が進みたい道なのか」と迷っている方。
周囲にいる管理職を見ながら、「私はあのタイプじゃないな」と感じている方。
これから管理職試験へ向けて、気持ちと考えを整理しておきたい方。

リーダーシップの表し方は、人によってさまざまです。

声が大きい人もいる。
静かに話を聞く人もいる。
すぐ決める人もいれば、丁寧に周囲を巻き込む人もいる。

大切なのは、誰かの型をそのまま借りることより、
「私は、どんな姿勢で人や仕事と向き合いたいのか」
を自分の言葉で持つこと。

そこが少しずつ見えてくると、「管理職」という言葉の重さも変わってきます。

まだ答えが固まっていなくても構いません。
これからのキャリアを、自分の意思で考え始めたい。
そんな女性に手に取っていただきたい一冊です。

キャリアアップとリーダーシップを加速させる心の在り方

今の自分なら、どの本から読む?

3冊とも「管理職」を扱っていますが、入り口はそれぞれ違います。

昇進面接が迫っている方なら、
「評価者はここを見る! 面接の答え方」。

自分の経験をどう整理し、どんな判断軸を伝えるか。面接本番を見据えて準備できます。

インバスケット試験を控えている方なら、
「評価者はここを見る! インバスケットの解き方」。

優先順位、指示、報告、連携といった、答案に表れる判断力を一つずつ整理していきます。

管理職を目指すかどうかも含め、これからのキャリアを考えたい女性なら、
「管理職を目指す女性へ贈る5つのマインドセット」。

試験勉強を始める前の「そもそも私はどうしたい?」を考えるところから進められます。

面接とインバスケットの両方を受験する方には、2冊をあわせて読む方法もおすすめです。

インバスケットで問われる、

管理職として、どう判断するか

そして面接で問われる、

その判断を、どう言葉にして伝えるか

2つを行き来すると、管理職試験で見られているものがつながって見えてきます。

試験の先にも残る「自分なりの判断軸」を

管理職試験の勉強をしていると、つい「正解」を探したくなります。

この質問には何と答えるのが正解か。
この案件なら、どれを一番にするのが正解か。
この場面では、どんな管理職像を話せば評価されるのか。

気になるのは当然です。

けれど、管理職になると、「これが正解」と言い切れない場面に何度も出会います。

人も違えば、状況も違う。
昨日うまくいった判断が、今日も同じように使えるとは限らない。

だからこそ大切になるのが、

何を見て、
何を優先し、
誰と動き、
どこで決めるのか。
そのときの判断を支える、自分なりの軸です。

3冊には、それぞれ違う入り口を用意しました。

キャリアについて考えるところから始めてもいい。
インバスケットで判断力を鍛えるところから入ってもいい。
面接を前に、自分の経験を言葉にするところから始めてもいい。

今いちばん困っていることに近い一冊を選んでみてください。

試験が終わったあとにも使える「考え方」を、そこから育てていけるはずです。

目次