親や家族の介護は、前触れもなく始まることがあります。
昨日まで普通にあった日常が、ある日を境にガラッと形を変える。
入院の連絡、転倒の知らせ、物忘れが急に増えたという電話。
頭では分かっていても、気持ちが追いつかないまま時間だけが進んでいきます。
私自身も、最初の数日は「とにかく今日をどう乗り切るか」だけで精一杯でした。
何から手をつければいいのか分からず、調べては閉じ、また調べてはため息をつく。
介護が始まったばかりの時期に大切なのは、先の見通しを立て切ることよりも、足元を整えることです。
安全を確かめ、頼れる先を知り、ひとまず生活を回す。
その土台があるだけで、気持ちは少し落ち着きます。
この記事では、「今日」「今週」に目を向けながら、迷いやすいポイントを整理し、手元に残しておけるチェック表と一緒にお伝えします。
読み終えたあと、ほんの少しでも視界が開けていたら嬉しいです。
- 親や家族の介護が急に始まり、頭が追いついていない方
- 役所・制度・介護サービスのことが全く分からず不安な方
- 仕事と介護の両立に早くも不安を感じている方
- 情報を調べすぎて、何から動けばいいか分からなくなった方
- 「ちゃんとやれていない気がする」と自分を責めてしまう方
まず最初にやる「生活と安全」の確認
こんな気持ちになっていませんか
- 少し目を離すだけでも、何か起きそうで落ち着かない
- ついこの前まで普通だった毎日が、一気に別物になった気がする
- 何を優先したらいいのか、頭がうまく回らない
介護が始まった直後は、気持ちが追いつかないのが当たり前です。
私自身、家族の介護が急に始まったとき、スーパーで買い物をしているだけなのに「今ここにいて大丈夫かな」と何度も時計を見ていました。
多くの人が最初につまずくのは、「今日と明日をどう過ごせばいいのか」が見えないこと。
先のことを考えようとすると、不安が一気に押し寄せてきます。
この時期に意識したいのは、暮らし全体を整えることよりも、命や安全に関わるところだけを一度なぞってみることです。
チェックリストは、そのための道しるべ。
読んで「ここは大丈夫そう」と思えたら、それだけでも一歩進んでいます。
本人の体調・安全面をそっと見直す
最初に目を向けたいのは、介護を受ける本人の体調と身の回りの安全です。
ここが揺らいでいると、見守る側の気持ちもずっと張りつめたままになります。
今の様子を確認するポイント
- 今日は何か口にできているか(量より、食べられているかどうか)
- 水やお茶をある程度飲めているか
- 薬がある場合、飲み忘れや重なりはなさそうか
- 立ち上がるときにふらっとする様子はないか
- 食事中にむせやすくなっていないか
ここでやりたいのは、記録をつけることでも管理することでもありません。
「いつもと少し違うかも」と感じる瞬間を、見逃さないこと。
それだけで十分です。
夜や留守の時間に気にかけたいこと
- ガスやコンロなど、火の元が心配な状態になっていないか
- 暗い中でつまずきそうな場所はないか
- ふらっと外に出てしまいそうな雰囲気はないか
最近は夏の暑さも年々厳しく、水分不足が体調に響きやすくなっています。
季節の影響も含めて、「今の生活で危なそうなところ」を一緒に眺める感覚で見てみてください。
「全部防がなきゃ」と思うと、息が詰まります。
今この瞬間に、大きな事故につながりそうなところが減れば、それでよしです。
いま手を出さなくていいこと
- 高価な介護ベッドや道具を急いでそろえる
- 家の中を大きく作り変える
- 夜遅くまで情報を検索し続ける
焦ると、「足りないもの」ばかり目につきます。
でも実際は、必要になったタイミングで、専門の人がちゃんと教えてくれます。
家族の関わり方をふんわり共有する
次に意識したいのが、「誰がどこまで関わるか」を軽く言葉にしておくことです。
この時期、多くの人が「私がやるしかない」と抱え込みがちになります。
目安として確認したいこと
- 平日と休日、それぞれ誰が様子を見るか
- 夜間や急なときに連絡できる人は誰か
- 離れて暮らす家族に、今の状況を伝えているか
ここで決めるのは、完成形ではありません。
「今はこんな感じでやってみようか」という、途中経過の共有です。
よく聞かれるのが、「先の見通しが立たないのに話す意味はあるの?」という声。
あります。
話すことで、「一人で抱え続けなくていい空気」が生まれるからです。
それだけで、心の重さが少し変わります。
後回しで大丈夫なこと
- きっちりした介護スケジュールを作る
- 将来のお金を細かく計算する
- 家族の中で答えを出そうと議論する
まず避けたいのは、誰にも言えずに踏ん張り続ける状態。
ここまでたどり着けていれば、最初の波はもう越えています。
次に浮かんでくるのは、「外の手をどう借りればいいんだろう」という疑問かもしれません。
続くパートでは、相談先や制度につながる最初の動きを、一緒に整理していきます。
介護サービスにつなげるために最初の1週間でやること
こんなところで立ち止まりやすい
- 役所の話が出た瞬間、頭がフリーズする
- 電話一本かけるだけなのに、どこにかければいいのかわからない
- 変なことを聞いたらどうしよう、と不安になる
介護が始まってすぐの頃、私が一番しんどかったのは、体力よりも「制度」という言葉でした。
書類、申請、窓口。
ニュースで聞いたことはあっても、自分が当事者になると急に遠い世界の話に感じてしまうんですよね。
この時期にやることは、実はとてもシンプルです。
大きく分けると、入口に立つための行動が二つだけあります。
- 地域包括支援センターに連絡する
- 要介護認定について考え始める
どちらも、終わらせることが目的ではありません。
「動き出した」という事実が、次につながっていきます。
ここでは、何も整理できていない状態でも進めるように、最初のとっかかりだけをまとめます。
地域包括支援センターという相談先
最初に名前を知ってほしいのが、地域包括支援センターです。
介護が関わる暮らし全般について、無料で話を聞いてくれる場所です。
最近は高齢化が進み、親の介護と仕事を同時に抱える人も増えています。
そうした背景もあって、このセンターは「最初の相談窓口」として使われることがとても多いんです。
ここで話せること
- 今の状況で、何から手をつければよさそうか
- 公的なサポートが使えるかどうか
- 申請の流れをどう考えればいいか
- 家族の負担が重いと感じたときの相談先
制度を説明される場所、というより、頭の中が散らかった状態を一緒に整えてくれる場所、という感覚が近いかもしれません。
電話での伝え方に迷ったら
言葉を選ばなくて大丈夫です。
例えば、こんな一言からで十分でした。
「家族のことで急に介護が始まって、どう動けばいいのかわからなくて…」
あとは向こうが話を引き出してくれます。
住所や年齢、今いちばん困っていることを聞かれる程度でした。
何も準備していなくても話せる理由
ここに相談に来る人の多くが、同じように戸惑った状態です。
知識がそろっていない前提で話を聞いてくれるので、安心して大丈夫です。
チェックしておきたいこと
- 自分の住んでいる地域の窓口を調べた
- 電話か相談予約のページを開いた
- 困っていることを一つ言葉にできた
後回しで問題ないこと
- 制度を細かく理解しようとする
- 支援を担当する人を自分で探す
- サービス内容を比較表にする
電話を一本入れるだけで、道が一本見えます。
それだけでも、気持ちは少し落ち着きます。
要介護認定について考え始める
もう一つ、頭の片隅に置いておきたいのが要介護認定です。
「もう少し様子を見てから」と感じる人が多いのも自然な反応です。
手続きを進められる人
- 本人
- 家族
- 地域包括支援センター(代わりに動いてくれることもあります)
平日に動けない場合や、本人が外出できない場合でも支障はありません。
結果まで時間がかかるという前提
申請してから結果が出るまで、少し時間がかかります。
だからこそ、「使うかもしれない選択肢」を早めに置いておく感覚が大切になります。
今すぐ何かを決める行動ではありません。
将来の負担を軽くするための下準備、そんな位置づけです。
先延ばしにした場合に起こりやすいこと
- サポート開始が遅れがちになる
- 家族の疲れが一気にたまりやすい
- あとから「あのとき動いていれば」と感じやすい
ここまでできていれば十分
- 要介護認定という仕組みを知った
- 申請先が市区町村だと把握した
- 家族の間で話題に出した
この動きは、無理を重ねないための安全ネットのようなものです。
今は考えなくていいこと
- 結果の内容を想像し続ける
- 区分を予測する
- 利用するサービスを決め切る
地域包括支援センターと市区町村の役割比較
| 項目 | 地域包括支援センター | 市区町村窓口 |
|---|---|---|
| 主な役割 | 相談・整理・つなぎ | 申請・手続き |
| 相談内容 | 何から始めるか | 要介護認定など |
| タイミング | 最初に連絡 | 検討段階以降 |
ここまで読んで、「思っていたより道筋が見えたかも」と感じてもらえたら十分です。
ただ、多くの人が最後に後回しにしてしまうのが、支える側の気持ちや生活のこと。
次のパートでは、仕事との付き合い方や、心が限界に近づくサインについて、少し丁寧に触れていきます。
介護が始まった家族が一番つらい「心と仕事」の問題
想定される悩み
- 仕事を休むべきか、続けられるか不安
- 自分の体や気持ちが先に折れてしまいそう
- 周りに心配をかけたくなくて、弱音が吐けない
介護が始まると、不思議なくらい多くの人が同じところで立ち止まります。
「今は踏ん張りどき」「私がやらなきゃ」。
気づけば、肩に重たい荷物を全部まとめて背負っているような感覚になります。
私も、家族の介護が始まった頃、仕事の帰り道で駅のベンチに座り込み、「この生活、いつまで続くんだろう」と動けなくなったことがあります。
頭は回っているのに、心が追いつかない。そんな状態でした。
ここでお伝えしたいのは、介護は長距離走に近いということ。
最初から全力で走り続けると、途中で息が上がってしまいます。
ここでは、仕事のこと、気持ちのこと、限界のサインについて、少し現実的な目線で整理していきます。
読み終えたとき、「今すぐ答えを出さなくてもいい」と思ってもらえたらうれしいです。
仕事との両立を考える前に、知っておいてほしい話
介護が始まった直後、真っ先に頭に浮かぶのが「この状況で、普通に働き続けていいのかな」という疑問です。
ニュースでも、家族の介護を理由に仕事を手放す人の話をよく目にしますよね。
だからこそ、「私も同じ道を選ばなきゃいけないのかも」と思ってしまいがちです。
でも、少し立ち止まってください。
介護の全体像は、最初の数日ではほとんど見えてきません。
実は使える「休むための制度」がある
あまり知られていませんが、介護のために使える休みの仕組みがあります。
- 介護休暇:年に数日、短く休める仕組み
- 介護休業:まとまった期間、仕事を離れられる仕組み
名前だけ聞くと堅苦しいですが、要するに「一度立ち止まるための制度」です。
知らないままだと、最初から選択肢が狭くなってしまいます。
今すぐ結論を出さなくていい理由
- 介護サービスが入ると、生活リズムが一変することがある
- 周囲のサポート体制は、時間をかけて整っていく
- 仕事を手放す判断は、後から取り消しづらい
今は、「決めない」という選択をしてもいい時期です。
白黒つけなくても、保留という色があります。
会社に伝えるときの考え方
- 詳しい事情をすべて話す必要はない
- 「一時的に家庭の事情がある」で十分伝わる
- 制度について相談することは、特別なことではない
チェックリスト
- 仕事を続ける以外の道もあると知った
- 休むための制度があることを知った
- 今すぐ答えを出さなくていいと思えた
これは今やらなくていい
- 退職の手続きを調べる
- 数年先の働き方を決め切る
- 他人の選択と自分を比べる
家族が限界に近づく前に、立ち止まってほしいこと
介護で一番つらいのは、忙しさそのものより、「自分が限界だと気づく余裕がなくなること」だと感じています。
気づいたら、眠りが浅くなっていたり、些細なことで涙が出たり。
それは、心からのサインかもしれません。
「今日は無理」と言っていい
- 今日は余裕がない
- 一人では抱えきれない
- 誰かの手を借りたい
こうした言葉は、逃げではありません。
状況をちゃんと見ているからこそ出てくる言葉です。
罪悪感が生まれやすい瞬間
- 自分がやらなきゃという思い込み
- もっと大変な人がいるという比較
- 親や家族への申し訳なさ
SNSやニュースで他人の頑張りが見えやすい今だからこそ、比べてしまう気持ちも自然なものです。
でも、その比較が自分を追い詰めてしまうこともあります。
話せる場所を知っておくだけで違う
- 地域包括支援センター
- 会社の相談窓口
- 家族や友人、同じ経験をしている人
「今すぐ何かを決める」ためではなく、「気持ちを置く場所」として使っていいのです。
声に出すだけで、頭の中が少し整理されることもあります。
チェックリスト
- しんどいと感じていいと認めた
- 話せそうな相手を一人思い浮かべた
- 助けを借りる道があると知った
これは今やらなくていい
- 我慢を続ける
- 元気なふりをする
- 自分だけを追い込む
ここまで読んで、「少し無理してたかも」と思えたなら、それは後退ではありません。
自分の状態に気づけた、ひとつの前進です。
次はいよいよ、これまでの内容を行動に落とし込むチェック表です。
迷ったとき、立ち戻れる場所として使ってください。
【チェック表】最初の1週間でやること一覧
想定される悩み
- 結局、今日は何から手をつければいいの?
- 一通り読んだけれど、頭の中が散らかったまま
ここでお伝えしたいこと
ここまで読み進めたあなたは、もう十分動いています。
それでも、情報が増えるほど、スマホのタブが開きっぱなしになるみたいに、頭の中がごちゃっとしやすいものです。私も同じでした。メモ帳に書いたはずのことを見返して、「で、次は?」と止まってしまった夜が何度もあります。
このパートでは、これまでの話を今日から一週間の行動に絞りました。
立派に仕上げるための表ではありません。
迷ったときに戻ってきて、丸が一つ増えたら「今日はここまで」と区切れる、そんな使い方を想定しています。
最初の1週間の行動全体像
| 分野 | 今週やること | ポイント |
|---|---|---|
| 安全・体調 | 食事・水分・転倒リスク確認 | 変化に気づければOK |
| 家族対応 | 状況共有・連絡先整理 | 仮対応で問題なし |
| 相談先 | 地域包括支援センター連絡 | 知識ゼロでOK |
| 制度 | 要介護認定を知る | 申請は準備の一つ |
| 自分 | 休息・相談先確保 | 先に倒れない |
最初の1週間でやることチェック表
本人の安全・体調の確認
- 食事や水分が取れているか
- 転びそうな場所や飲み忘れが起きていないか
- 夜や留守中に気がかりなことがないか
👉 目安は「昨日と違うところに気づけたかどうか」。
体温や数字を細かく追いかける段階ではありません。
たとえば、いつもより歩くのが遅い、表情がぼんやりしている。そんな小さな変化に目が向けば十分です。
家族内での情報共有
- 今の状況を家族に伝えた
- 連絡が必要なときの順番を決めた
- しばらくは応急対応で進めると確認した
👉 目的は、抱え込みを減らすこと。
白黒つける話し合いでなく、「今はこういう状態」という共有だけで大丈夫です。
LINEに一言送るだけでも、気持ちは少し軽くなります。
地域包括支援センターへの連絡
- 住んでいる地域の窓口を調べた
- 電話や相談予約を考えた、または済ませた
👉 「右も左も分からない」と言える場所。
高齢化が進む今、同じ相談が日々寄せられています。気負わず、状況を話すところから始めてください。
要介護認定の検討
- 要介護認定という仕組みを知った
- 申請先が市区町村だと分かった
- 家族と「将来使うかも」と話した
👉 申請は準備の一つ。
すぐに何かが決まるわけではありません。
傘を玄関に置いておくような感覚で、先の自分を助ける行動です。
自分の休息・相談先の確保
- しんどいと感じていいと認めた
- 話せそうな人や場所を一つ思い浮かべた
- 今日は少し座って深呼吸する時間を取った
👉 介護は続けられる形がいちばん大切。
ニュースで「介護疲れ」という言葉を見かけるたび、誰にでも起こり得ることだと感じます。
あなたが先に倒れてしまったら、回るはずの歯車も止まってしまいます。
最初の1週間「やること/今やらないこと」対比
| 今週やること | 今は後回しでOK |
|---|---|
| 安全確認 | 介護計画作成 |
| 相談先につながる | 情報の調べすぎ |
| 家族に伝える | 将来の結論出し |
これは今やらなくていい
ここ、あえて線を引いておきます。
- 立派な介護計画を作る
- 先の不安を全部つぶそうとする
- 自分のやり方を厳しく点検する
最初の一週間は、整えるよりつなぐ時間。
安全につなぐ。相談先につなぐ。気持ちを保つためにつなぐ。
そこまでできていれば、胸を張っていい段階です。
👉 全部終わらせなくて大丈夫。
丸が一つ増えたら前に進んでいます。
このチェック表は、「今日は何もできなかった気がする」日にこそ開いてほしいもの。
すでにチェックが入っている項目を見つけてください。
あなたはもう、介護のスタート地点に立っています。
ここから先、独りで進む道ではありません。
まとめ
介護が始まった最初の1週間。
生活のリズムが一気に変わり、心が置いていかれるように感じるのは、ごく自然な反応です。
「ちゃんと向き合わなきゃ」「失敗したら取り返しがつかない」そんな思いが強いほど、心は知らないうちに疲れていきます。
最初から思い通りに動ける人はいませんし、戸惑いながら進むのが当たり前です。
いま振り返ってほしいポイント
- できることを一つでも動かした
- 危なそうなところに目を向けられた
- 誰かに頼る道があると知った
👉 全部そろわなくても大丈夫。ひとつ進めば、それは確かな一歩です。
不安を抱えたまま行動しているあなたは、もう十分力を使っています。
調べて、考えて、このページにたどり着いた。その事実だけでも、立派な行動です。「もっとしっかりしなきゃ」と自分に言い聞かせ続ける必要はありません。
介護は短距離走より、長い散歩に近いものです。
最初から息を切らさず、立ち止まりながら進んでいい。
いまは置いておいていいこと
- 自分を責め続けること
- 周りと比べて落ち込むこと
- 先の不安を一気に片づけようとすること
このチェック表は、迷ったときに何度でも戻れる場所として作りました。
「今日は何もできなかった」と感じた日にこそ、開いてみてください。
すでに入っているチェックが、あなたが歩いてきた証になります。
介護は一人で抱え込むものではありません。
また動けそうなときに、ここから続きを始めてくださいね。
よくある質問と回答
介護が始まったとき、まず病院に連絡すべきですか?
緊急性がある症状(意識障害、強い痛み、発熱など)がなければ、必ずしもすぐ病院に連絡する必要はありません。
まずは生活の中で困っている点を整理し、地域包括支援センターに相談すると、受診の必要性や適切な窓口を一緒に考えてもらえます。
判断に迷う場合は「相談する」という選択で十分です。
兄弟姉妹が非協力的で、話が進みません。どうすればいいですか?
最初から協力体制を整えようとすると、かえって衝突が起きやすくなります。
まずは「現状の共有」だけに絞り、判断や役割分担は後回しにして構いません。
第三者である地域包括支援センターやケアマネジャーが入ることで、話が進むケースも多くあります。
一人で抱え込まないことが大切です。
介護にかかるお金が不安です。最初に確認すべきことは?
最初の段階では、具体的な金額を細かく把握しようとしなくても問題ありません。
介護保険が使えるかどうか、自己負担割合がどの程度か、といった大枠を知るだけで十分です。
これも地域包括支援センターで相談できます。
早い段階で全体像を聞くだけでも、不安は和らぎます。
地域包括支援センターに連絡すると、何かを強制されませんか?
強制されることはありません。
地域包括支援センターは、あくまで相談窓口です。
サービス利用や申請を勧められることはあっても、最終的に決めるのは本人や家族です。
「今は話を聞くだけ」という姿勢で問題ありません。
選択肢を知るための場所だと考えてください。
仕事を続けながら介護をするのは現実的ですか?
最初の1週間では、続けられるかどうかを判断する必要はありません。
介護の負担は、サービス利用が始まることで大きく変わることがあります。
介護休暇や介護休業といった制度を知ったうえで、状況を見ながら考えることが現実的です。
早い段階で結論を出さないことも、大切な選択です。


