「同じように働いているのに、なんであの人はうまく回せているんだろう?」
そんなふうに、誰かと自分を比べてモヤモヤした経験、ありませんか?
実は、うまくいっているように見える女性リーダーたちも、決して「完璧」ではありません。
それぞれの家庭環境や働き方の中で、試行錯誤しながら「自分なりのペース」を見つけているんです。
この記事では、異なる立場の3人の女性リーダーのリアルな1日をのぞき見しながら、「私にもできるかも」と思えるヒントを一緒に探していきましょう。
- 管理職としての責任と家庭の両立ができるか不安な方
- 毎日時間に追われ、余裕がない方
- 他の女性リーダーはどうやって日々を回しているのか知りたい方
- ワークライフバランスに罪悪感や葛藤を抱えている方
- 家族との時間を確保しながらキャリアを前に進めたい方
朝5時起き? 仕事前の「自分時間」と家族支度のリアル
働く女性リーダーたちが、毎朝どんなふうに「自分の時間」と「家族の時間」をバランスよく過ごしているのか。
そのリアルを、エピソードと具体的な工夫を交えて紹介します。
子どもの支度、家事、そして自分の心の準備まで——「朝の戦場」を少しでも穏やかにするヒントです。
忙しい朝に欠かせない時短アイテム&工夫
「朝は戦場」とよく言われますが、実際にそのど真ん中に立ってみると、「戦場どころか災害レベルかも…」なんて思う日もありますよね。
アラームの音とともに始まる怒涛の時間。
起きた瞬間から、時間との追いかけっこです。
でも、そんな毎朝を少しでもラクにしてくれる「ちょっとした工夫」が、積み重なると心に大きな余裕をくれることを、私は自分の経験から知りました。
私は、子どもが2人とも小学生になったタイミングで「朝の30分、自分だけの時間を作ろう」と決めました。
最初は無理だと思っていました。
でも思い切って5時に起きてみると、その静けさが心地よくて。
誰にも話しかけられない、たった30分が、自分を取り戻すための「心の深呼吸」になったんです。
前夜に翌日の荷物や服を準備しておくと、朝は劇的にスムーズになります。
子ども用の体操服から自分の名刺まで、すべてリビングの「翌日セットボックス」に入れておくのが、わが家のルールです。
朝食は、週末に作り置きしておいた冷凍おにぎりと、ホットクックで勝手に出来上がる味噌汁。
まるで「台所のアシスタント」みたいに、黙って手伝ってくれるこの家電が、何度も私を救ってくれました。
さらに便利だったのが、子ども用の「お支度表」。
かわいいイラスト付きのチェックリストを冷蔵庫に貼って、「顔洗った?」「歯みがいた?」と聞かずに済むようにしたんです。
親が指示しなくても自分で確認して動けるようになると、朝の小競り合いがぐんと減って、朝から優しい声が出せるようになりました。
そして最後におすすめしたいのが、「1週間分の献立表」。
これがあるだけで、「今朝は何作るんだっけ…」と冷蔵庫の前で5分固まるあの時間が、ゼロになります。
忙しい朝を少しでも快適にするには、自分に合った「時短の型」を持つことが大切。
これがあると、心にも体にも余白ができて、そのあとの仕事のパフォーマンスも自然と上がってくるんです。
さて、準備が終わって、家を出るその前のわずかな時間。
「お母さん」から「リーダー」へと気持ちを切り替える、大事なスイッチの入れ方について、次にお話しします。
「母」から「リーダー」へ切り替えるためのマインドセット
支度が終わって、子どもを見送って、ようやくひと息。
この瞬間、「ふぅ」と肩の力が抜けると同時に、「よし、今日もやるか」とスイッチを切り替える大事な時間がやってきます。
でも、なかなかこの「切り替え」がうまくいかないこともありますよね。
特に、朝に怒ったまま出てきてしまった日なんかは、自己嫌悪を抱えながら電車に揺られることも。
だからこそ、多くの女性リーダーたちが意識しているのが、「朝の自分軸リセット習慣」です。
私が取り入れているのは、たった5分のストレッチ。
ヨガマットを敷く余裕もない日は、キッチンの床で足を伸ばすだけでもOK。
背中が伸びると、不思議と気持ちもスッと上向きになるんです。
そのあとにノートを開いて、「今日やりたいことを3つ」「昨日のありがとうを3つ」だけ書き出す。
この小さな行為が、ざわついた心に「自分らしさ」を取り戻させてくれます。
ある女性マネージャーは、「勝負服」を決めていると言っていました。
赤いリップ、ネイビーのジャケット、ヒールの音。
「この服を着ると、私の『スイッチ』が入る」と話す彼女の姿に、背筋がピンと伸びる思いがしたものです。
「そんな余裕ないよ」と感じる日こそ、1分だけでも自分に立ち返る時間をつくってみてください。
誰かの母親でも、上司でもない、「ただの私」に戻るための時間。
ほんの一瞬でも「自分」に戻れるその時間が、1日を凛として過ごすための土台になります。
朝の余白は、贅沢でも無駄でもなく、未来への投資です。
この切り替えの力が、あなたをもっとしなやかなリーダーにしてくれますよ。
次は、職場に着いてからの「時間の使い方」と「チームとの向き合い方」について、見ていきましょう。
勤務時間中のタイムマネジメント術:「全部やろうとしない」コツ
会議に資料作成、部下とのやりとり…。
管理職の1日はまさに分刻み。
でも、だからこそ大事なのは「全部を完璧にこなす」ことではなく、「やらないことを決める」ことかもしれません。
時間をつくり出す小さな工夫や、周囲を頼るスキルも含めてご紹介します。
スケジューリングの鉄則は「優先順位」と「ゆとり」
「時間が足りない…」
この感覚、もう何度味わったか数えきれません。
特に、管理職として会議に出て、資料をつくり、部下の相談にのって…
気づけば午前が一瞬で終わっている日もありますよね。
私も昔、「全部ちゃんとやらなきゃ」と思い詰めていた時期がありました。
でもある日、カレンダーをぎゅうぎゅうに詰め込んでいた自分をふと客観的に見たとき、「これじゃ呼吸すらできないよね…」と我に返ったんです。
それから意識しているのが、「あえて空白をつくること」。
10分単位で予定を入れるのではなく、会議と会議の間に15分だけでも「無の時間」を入れる。
すると、次の予定に切り替える余裕ができて、結果的にミスも減るようになりました。
まるで、休符があるからこそ音楽が美しく響くように、スケジュールにも「間」が必要なんだと気づいたんです。
そして、優先順位のつけ方に迷ったときに頼りになるのが「時間管理のマトリクス」。
緊急度と重要度を軸にしてタスクを4つに分ける方法です。
私の場合は、Googleカレンダーで色分けして、「重要だけど今すぐじゃない」タスクをあえて早めにスケジュールに入れるようにしています。
もう一つおすすめしたいのが「逆算スケジュール」。
たとえば、月末に提出が必要な報告書があるなら、その素材を集める時間を毎週火曜の午前に30分だけ確保しておく。
こうすることで、月末になってから「何も進んでない!」と焦ることがなくなります。
ちなみに、私は午前中の方が頭がスッキリしているタイプなので、分析や資料づくりは午前に集中。
午後はどうしても眠気がくるので、軽い事務作業やメール返信にあてています。
これ、意外と効率がグンと上がるので、自分の「脳のゴールデンタイム」を知るって大事だなって実感しています。
1日は誰にとっても24時間。
でも、その使い方しだいで「やりきった」と思える日もあれば、「何もできなかった…」と落ち込む日もあるんですよね。
では次に、人との関わりが多いマネジメント業務をどうやって効率よく進めていくかを見ていきましょう。
部下との関わりは「量より質」で効率よく
「人を育てるのも仕事のうち」
そう言われても、忙しい日々の中で、毎回じっくり話を聞く余裕なんてない…と感じていませんか?
私も最初は、「忙しい中で人と話す時間を取るなんて無理…」と思っていました。
けれど、いざ向き合ってみると、少しの工夫でコミュニケーションの質はぐっと変わると気づきました。
まず取り入れたのが1on1の定型化。
毎週30分、決まった時間に部下と1対1で話す時間を設け、その週のテーマを事前に共有するようにしました。
話す内容が明確だと、無駄なく深い対話ができるんです。
私はその時間、できるだけ「聞き役」に徹するようにしています。
終わったあとには軽くメモを取って、次回に活かす。
この積み重ねが、信頼関係のベースになっていきます。
次に、チャットツールの活用。
SlackやChatworkを使って、「相談」「報告」「連絡」などはスレッドごとに整理。
しかも、即レスを求めない「非同期コミュニケーション」の文化をチームでつくることで、お互いに余裕を持った対応ができるようになりました。
また、「自分でやったほうが早い」と思いがちなタスクも、思い切って部下に任せるようにしました。
最初はもちろん不安もありました。
でも、意外なことに、任せてみたら部下のやる気が上がり、結果的に良い仕事につながることが多かったんです。
信頼して任せることもまた、育成の一環なんですよね。
さらに、日頃から「あなたのこと、ちゃんと見てるよ」という姿勢を伝えることも忘れません。
たとえば「最近、資料づくりすごく上達してるね」とか「前よりも話し方が落ち着いてきたね」など、さりげない一言が、部下の心をぐっと近づけてくれます。
全部を自分で抱え込まず、「関係性の質」を高めながら、任せられる環境を整えていくこと。
それが、マネジメントの効率化であり、チーム全体の力を引き出す近道になるのだと思います。
次は、仕事を終えたあとの「家庭時間の過ごし方」や、「リーダー」から「自分」へ戻るためのスイッチオフのコツについて、じっくりお話ししますね。
帰宅後〜就寝まで:家事も育児も「ひとりで抱えない」
仕事を終えたあとの慌ただしい時間に、どうやって心と体を守る?
パートナーとの家事シェアや子どもとの触れ合い、心をリセットする夜の習慣など、実体験を交えてリアルに紹介します。
パートナーとの「名もなき家事」の見える化&分担法
家のドアを開けた瞬間から、秒で「母モード」に切り替わる。
夕飯の支度、洗濯物の山、保育園の連絡帳…まるで「もうひとつの職場」が家にあるような感覚。
座る間もなく気づけば22時。
「今日も自分の時間、ゼロだったな…」なんて日、ありませんか?
私自身、仕事でも家庭でも「ちゃんとしなきゃ」と肩に力が入っていた頃は、心も体もパンパンで。
その悪循環を抜け出すきっかけになったのが、「家庭はチームプレイ」という意識への切り替えでした。
特に効果的だったのが、「名もなき家事」を「見える化」すること。
たとえば、
- トイレットペーパーの補充
- 子どもの水筒を洗う
- 明日の持ち物のチェック
…こんな些細なタスクたち、実はものすごくエネルギーを使っているんですよね。
それを付箋に書き出して冷蔵庫に貼ったり、Googleスプレッドシートで一覧化したり。
最近では「Yieto」など家事分担アプリも活用しています。
すると、パートナーも「あれ?これって、けっこう大変なことなんだ」と実感しはじめてくれて。
言葉でお願いするより、「視覚で伝える」ほうが伝わりやすかった気がします。
そして、毎週金曜の夜に「家庭ミーティング」をゆるく開催。
「今週、子どもの寝かしつけが大変だったな」とか「洗濯は来週、自分がやるよ」といった話を、晩酌しながら5分だけ。
完璧な分担じゃなくていい。
ただ、「気にかけてくれてる」と感じられるだけで、心の余裕が全然違います。
「うちは夫が家事に無関心で…」という方もいると思います。
そんなときは、「お願い」というより「得意を引き出す作戦」がおすすめです。
たとえば、料理は苦手でも買い物リスト作成は得意とか、掃除はイヤでも食洗機のセットは平気とか。
できることから始めればいいんです。
お互いを責めずに、「ありがとう」が自然に言い合える関係。
それが、家族というチームの土台になります。
子どもとの時間は「ながらコミュニケーション」で深める
仕事から帰ってきたら、次のミッション開始。
キッチンに立てば「ママ〜見て見て!」、洗濯物をたたんでいれば「ねえ、今日ね…」と話しかけてくる子どもたち。
内心、「今ちょっと待って…」と思っても、その声にはちゃんと応えたい。
でも、毎回じっくり向き合えるわけじゃないですよね。
そこで私は、「ながらコミュニケーション」を取り入れています。
たとえば、夕食の支度中に「今日、保育園で楽しかったことは?」と声をかける。
洗い物をしながら「明日のお弁当、何が食べたい?」と聞いてみる。
たったそれだけでも、子どもは「ちゃんと聞いてもらえた」と感じてくれるんです。
それでも罪悪感が残る夜は、「寝る前5分のふり返りタイム」が救ってくれます。
布団の中で「今日、うれしかったことは? 悲しかったことは?」と話すだけ。
目を見て、声を聞きながら、その日の感情を一緒に整理する。
私自身も、その時間に気持ちがゆるんで、少し肩の力が抜けるんです。
「ちゃんと向き合う」って、時間じゃなくて「心の置き方」なんだと思います。
「今日もできなかった…」を引きずらない夜の習慣
仕事と育児を両立する毎日は、まるで終わりのないマラソンみたい。
ときには「今日も子どもにキツく言っちゃったな…」「あの資料、結局終わらなかった…」と落ち込むこともありますよね。
そんな夜、私が頼りにしているのが「3行だけの夜日記」。
ルールはシンプルです。
- 今日できたこと
- うれしかったこと
- 明日に期待すること
たとえば、「会議、乗り切った」「息子が『ママだいすき』って言ってくれた」「明日は15分だけカフェでひと息つこう」。
こうやって書き出すと、不思議と自分を責める気持ちが和らいできます。
さらに、香りや音楽で五感をほぐす時間もおすすめ。
私はラベンダーとオレンジのアロマを焚いて、ゆっくり深呼吸するのが定番です。
Spotifyでお気に入りの「雨音プレイリスト」を流しながらストレッチする日もあります。
完璧じゃない。
でも、それでいい。
「ちゃんと今日を終わらせて、明日へつなげる」
この小さな習慣が、私たちを毎日少しずつ回復させてくれます。
そしてまた、朝5時。
コーヒーの香りとともに、あなたの新しい1日が静かに始まります。
実はやってる「自分を甘やかす」ルーティン
家事・育児・仕事に全力投球の毎日。
そんな中でも、私たちは「ちゃんと頑張るために、ちゃんと休む」必要があります。
ここでは、忙しい女性たちがこっそり取り入れている「自分を甘やかす小さな習慣」をご紹介。
心と体のバランスを整えるヒントがきっと見つかります。
週末の「ごほうびルーティン」
1週間を乗り越えた週末。
「ああ、よく走り抜けたな」と思う一方で、部屋の片付け、子どもの予定、たまった買い出し…。
気づけば、土曜日の午後も「やること」に追われていたりしませんか?
でも、そんな時こそ思い出したいのが、「私のための時間」です。
たとえば私は、土曜の朝だけは「誰にも邪魔されない時間」と決めて、家の近くのカフェでひと息ついています。
お気に入りのラテを片手に、スマホを見ずにただボーッとする。
それだけで、張りつめていた心が、じんわりほぐれてくるのを感じます。
ある友人は「日曜の朝は必ずネイルを塗り直す」と言っていました。
家事で荒れがちな指先も、好きな色で整えると、自分の「自分らしさ」を取り戻せるんだそうです。
わかる、すごくわかる。
最近では、「プチ非日常」を楽しむ人も増えています。
たとえば早朝の川沿い散歩、小さな温泉施設でのんびり、無人販売所で野菜を選ぶ…そんな風に、「特別なことじゃないけど、ちょっと心が浮き立つ」時間を意識してつくっている人たちが増えているんです。
共通しているのは、それが「誰のためでもない、自分のための時間」だということ。
「家族がいると、自分の時間は無理」と思うかもしれません。
でも、たった30分でも「ちょっとお願い」と家族に頼んでつくった時間は、その何倍ものリフレッシュ効果があります。
「自分をごきげんにできるのは、自分だけ」
そんな前提で、週末の過ごし方を見直してみませんか?
疲れた日こそ「完璧にやらない」ルール
「今日はもう限界…でもごはんは作らないと」
「洗濯物が山積み…でももう体が動かない」
そんな夜、ありませんか? 私はあります。
しょっちゅうです。
働く母であり、妻であり、リーダーでもある。
そんな立場にいると、つい「ちゃんとやらなきゃ」の呪縛に縛られがち。
でも、最近ようやく気づいたんです。
「やらない」という選択こそ、自分を守るスキルだって。
たとえば、疲れた日は「レトルトOKの日」。
無印のバターチキンカレー、冷凍の明太子パスタ、コンビニのチルドおでん。最近は「手抜き」なんて言わせないくらい、美味しい味方が揃っています。
掃除も、「今日は洗面台だけ」「週末まとめてやろう」と割り切ることで、心のザワザワがスーッと消える。
これ、ちゃんとした「リスクマネジメント」なんです。
さらにおすすめしたいのが、「やらないリスト」の作成。
ToDoリストの逆バージョンで、「今日からやらないと決めたこと」を書き出しておくんです。
たとえば――
- 平日の夜にSNSを見ない
- 洗濯物はたたまない。ハンガー収納でOK
- 子どものお弁当、手の込んだものを作らない。冷凍食品3品でも十分
こうやって「思考のノイズ」を減らすことで、無駄に疲れない自分になっていける。
世の中には、「努力し続けることが美徳」みたいな風潮がまだ根強くあるけれど、私は思います。
「ちゃんと休む」ことも、立派な仕事のうち。
無理しなかった日は、翌朝の目覚めが明らかに違うんです。
ほんの少し早く目が覚めて、「今日も悪くないかも」と思える。
それだけで、世界の見え方って変わってくるんですよね。
「甘やかす」という言葉には、ちょっとネガティブな響きがあるかもしれません。
でも、本当は「自分の心と体の声を聞くこと」。
それができる人は、ちゃんと周りにもやさしくできる人なんです。
忙しい毎日だからこそ、小さな「甘やかし」を自分に許してあげてください。
それは明日の自分への「プレゼント」です。
女性リーダー3人のリアルルーティン比較
働く環境や家族構成が違えば、理想の1日も違って当たり前。
だからこそ、3人の女性リーダーのリアルな1日をのぞいてみました。
「あの人にできて、私にできないなんて…」と落ち込む前に、等身大の工夫を見つけてみてください。
「私、こんなに頑張ってるのに、何でうまく回らないんだろう…」
そんな風に、誰かと比べてしまって、ちょっと疲れてしまったこと、ありませんか?
SNSでは「完璧な日常」がキラキラと流れていきますが、実際の現場はそんなにスマートじゃないものです。
むしろ、多くの女性リーダーたちは、日々のやりくりの中で、「まぁ、これでよし!」と自分なりの折り合いをつけながら暮らしています。
今回は、異なる働き方・家庭環境の3人の女性リーダーのルーティンをご紹介します。
どれも「理想」じゃなく、「現実」だからこそ、参考になるかもしれません。
▶ IT企業 課長(フルタイム勤務・パートナーもフルタイム・小学生2人)
朝5:30に目覚ましが鳴ると、まずは深呼吸。
そこから一気にスイッチオンです。
顔を洗って、コーヒーを淹れて、それを片手にお弁当作りへ。
6:30に子どもたちを起こしつつ、朝食をレンジとトースターで同時進行。
通勤電車では唯一の「ひとり時間」なので、好きな音楽を聴いて気持ちを整えます。
仕事では会議や資料作成に追われ、退社は18:30〜19:00ごろ。
帰宅後は夕食→宿題チェック→お風呂→寝かしつけ…とノンストップ。
「週末に『家族作戦会議』をするようにしたら、ぐっと気持ちが軽くなったんです」と語ってくれました。
▶ 公的機関 管理職(時短勤務・パートナー在宅・未就学児1人)
育休明けと同時に管理職。
戸惑いながらも、「やるしかない!」と腹を括ったそうです。
朝7時、子どもと一緒に起床し、慌ただしく保育園へ。
勤務時間は8:30〜15:30で、午前中に打合せを集中させ、午後は黙々と資料作成。
「全部に全力はムリだから、『時間内でできること』に集中するようになりました」
夕方からは子ども中心の生活へ。
家事はパートナーと見える化して分担し、「察してほしい」より「言語化して頼る」がポイントとのこと。
▶ ベンチャー企業 役員(フレックス勤務・ワンオペ気味・中学生1人)
子どもはもう思春期。
でも「まだまだ『母スイッチ』は切れないのが本音」と笑います。
フレックス勤務を活かして、朝は8時〜10時の間でゆるやかにスタート。
午前は企画や執筆など頭を使う仕事、午後は会議や対外対応がメインです。
「夕方、塾の送迎に出てからまた仕事に戻ることも。だから『すき間で休む』のが必須」
家事は週末にまとめて。
掃除はプロの手を借りて、「人に任せられるところは、喜んで任せる!」と割り切り上手な姿勢が印象的でした。
3人のルーティンは、まるで違うけれど、どこかに共通する温度があります。
それは、「自分の『今』に合わせて、やり方を調整している」ということ。
完璧にこなそうとするのではなく、「このくらいでいいか」と肩の力を抜いてみる。
その姿勢こそが、しなやかな女性リーダーの共通点なのかもしれません。
まとめ:バランスは「見つける」ものじゃなく「つくる」もの
正解なんてどこにもない。
だからこそ、今日の「ちょうどよさ」を手探りで見つけていく。
試行錯誤こそが、あなただけのスタイルを育てる道になる。
理想に振り回されず、自分の心地よさを大切に。
いかがでしたか?
もしかしたら、「こんなにやってるのに、なんで私はうまくいかないんだろう」って、心のどこかで思っていたかもしれません。
でもね、実は「うまくいく日」なんて、そんなに多くないのが現実です。
時間が足りない、余裕がない、どこまで頑張ればいいかわからない——
それでも「大切なものを、ちゃんと大切にしたい」と思う気持ちは、何よりも強くて、美しいと思います。
女性リーダーとして、仕事も家庭もどちらも大切にしたい。
その気持ちがあるからこそ、時には自分を後回しにしてしまうこともあるでしょう。
でも、自分を大事にしないまま続けるリーダーシップは、どこかで苦しくなります。
「私は私でいい」と言えるようになるまで、いろんな試行錯誤があっていい。
他の誰かのやり方じゃなく、「私だけのやり方」を見つけていくこと。
その道のりこそが、リーダーとしての器を育ててくれるんだと思います。
忙しい日々の中で、つい完璧を求めてしまうけれど——
「今日はちょっと無理だったな」と感じた日も、実はちゃんと前に進んでいます。
どうか忘れないでください。
バランスは「見つけるもの」じゃなく、「つくるもの」。
誰かの真似ではなく、あなたが手探りで築いた毎日こそが、かけがえのないバランスです。
焦らなくていい。
すべてを完璧にしなくてもいい。
あなたのペースで、あなたらしい1日を、少しずつ重ねていってくださいね。
心から、応援しています。